パラクーロの法則
ピーターの法によれば、「階層組織の構成員はやがて最高の地位まで達し、その後さらに昇進し、限界点に達すると、無能になる」と説明している。イタリアではこの法則は、これほどまでに明白であるので、証明の必要はない。官僚、大臣、新聞社局長、取締役社長、政党書記長らは、最高のレベルに達した無能の生き証人である。しかしイタリア人は、他の血統を抑圧したその歴史が示すように、信じられないような能力をもっている。だからピーターの法則を越えて、それ以上のところまで到達している。他の国民と異なり、イタリア人は常に不適当なポストを占めるところまで達することを知り、そしてそれを維持し、子供に継がせるための完璧な方法(パラクーロ)を知っているのである。
パラクーロの法則は、ピーターの法則の結果から生まれ、「イタリア人は自分の職を維持するために、逆のことをする傾向がある」ことを説明している。ジャーナリストは、自分が書き続けるために、情報を伝えない。大学の権威者は、研究を奨励せず、自分の子孫のポストを奪う可能性のある若い才能を奨励しない。マフィア対策委員会はマフィアについて話し合わない。公正取引委員会はなんら権限をもたない。株取引監査委員会(CONSOB)は株式市場での利権抗争に関して介入しない。共和国大統領は憲法を尊重しない(アルファーノ裁定を見ればわかる)。
上院議長スキファーニは、「清潔な議会」法案を請願する35万人の署名を無視し、議会で審議をしない。 消防は、大地震警報を市民に知らせない。テレコムはインターネット接続の開発を行わない。産業連盟はわが国の産業を他国へ移転する。法務大臣は不正を奨励する法律を作る。ヴェロネージ(癌の専門家)は発がん性のあるごみ焼却場のスポンサーになっている。税務署は脱税者を称える。まるで、良識に従った、さかさまの世界のようだ。これは生存がかかった問題であって、悪気があるわけでも、悪意や、過度の無能ではないのである。
仕事のポストはイタリアでは神聖なものである。生まれたときからポストがあるのは恵まれている。時として、自分の職業能力を発揮する人は、ポストを失うばかりか命も失いかねない。ファルコーネやボルセッリーノ検事のように。ポストを維持するイタリア人は、通常家族も維持する。なぜ大切な家族と得なポストを失うようなリスクを犯せようか。もし無能な人が恐喝可能であれば、もっと無能な人がキャリアを積むことができる。もし無能な人が、パラクーロのエキスパートであれば、そして恐喝可能であれば、首相のキャリアまで渇望することができるのだ。
by Beppe Grillo 15:18 嘆きの壁
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